解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午後:第16問

二次性高血圧症の原因となる疾患はどれか。3つ選べ。

a: 原発性アルドステロン症

b: Cushing症候群

c: Ebstein奇形

d: 甲状腺機能低下症

e: 褐色細胞腫

一般的にいわれる高血圧とは、生活習慣・食生活・遺伝的素因など様々な要因により発症するものを指すことが多く、このような高血圧を本態性高血圧という。多くの高血圧患者はこれにあたる。一方、高血圧全体の10%以上を占める二次性高血圧は、下記に示すような特定の原因により発症する。二次性高血圧の原因としては、以下のものが挙げられる。
(内分泌に関するもの):血圧をあげる作用のあるホルモンが過剰分泌される病態
原発性アルドステロン症・クッシング症候群・褐色細胞腫・甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症・副甲状腺機能亢進症など
(腎臓に関するもの):腎動脈狭窄症によって腎血流が減少し、腎からのレニン分泌が増大して高血圧をきたす病態
腎血管性・腎実質性
(その他):大動脈の途中に狭窄を生じたり、血圧上昇作用のある薬剤の投与により生じる病態
睡眠時無呼吸症候群・薬剤・大動脈縮窄症など

a:正解。内分泌性の病態である。

b:正解。内分泌性の病態である。

c:Ebstein(エプスタイン)奇形は、三尖弁と右室流入部の奇形で、三尖弁が変形し、かつ右室内にずれて起始し、その部分の右室心筋の形成不全を伴う先天性心疾患である。

d:収縮期血圧の上昇を招くことはない。

e:正解。内分泌性の病態である。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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